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東南アジア周遊 その8 世界遺産都市 ルアンパバーン

前回までのあらすじ

 

カオスタウン、ヴァンヴィエン

 

ouma.hatenablog.com

 

 

世界遺産都市 ルアンパバーンへ 

 

大自然に囲まれたヴァンヴィエンという町は、地方都市の観光地という性質もあってか、独特な雰囲気があった。

穏やかな町や人を囲む大自然。羽目を外す観光客。

バルーンにマッシュルーム、マリファナとパンチの効いた町だった。

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今日はそこからラオス第二の都市、ルアンパバーンに向かうのだが若干の名残惜しさを胸に送迎のバンを待つ。

 

観光客がその国を訪れる際、最低限のマナーとして覚えおくべき言葉がある。

「挨拶」と「感謝」にあたる言葉だ。これらが旅行を進めていくうえで必要不可欠な要素のひとつである。

しかしラオスにこれから行く人はもう一つ覚えておいてほしい言葉がある。

 

「ヤーハムハー」

 

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酔い止め。

 

舗装されていない道路、整備されていない車、空調の効かない車内、グネグネと曲がり続ける峠道、無慈悲に席を倒してくる前の席の韓国人。

至れり尽くせりだ。

 

ヴァンヴィエンからルアンパバーンまでバンでおよそ4~5時間。

ヤーハムハーを飲んだ僕は無敵だった。

 

何事もなくルアンパバーンに到着した。

宿を探し昼食を済ます。そして街を一望できるというプーシーの丘を登った。

このルアンパバーンという街は、街そのものが世界遺産として認定されており、赤い屋根と傍を流れるメコン川に沈む夕陽は絶景

らしい。

ただその時間はとんでもない人込みで丘を登るのも苦労するみたいで写真も撮ってられないと聞いたので昼に登ることにした。

 

軽いハイキングのような感じで結構階段を上る。

 

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僧侶と猫

 

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木々の中にたたずむ仏像

 

なんやかんや登ってると頂上についた。

 

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なるほど絶景だ。

50㎜単焦点しか持ってきてないことを少し悔やんだ。

 

世界遺産都市を一望したので丘を下り街を散策することにした。

インドシナといえばメコン川。中国のチベットを源流にラオスミャンマー、タイ、カンボジアを流れ、最後にベトナム南部まで流れる東南アジア最長の川で大河がもたらした豊穣な恵みを遥か昔から人々は享受してきた。

 

そんな神聖な川沿いにはレストランが立ち並び、ゆったりと流れる川は東南アジアに住む人々の穏やかさとも似ている。

そんな穏やかな川も雨季の豪雨により増水、先日対岸へと渡る橋が流されてしまったそうな。

橋がお手製すぎる。

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対岸へと渡ることを諦め、川沿いを歩いていると酒屋が目についた。

 

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現地のお酒というのはとても好奇心が掻き立てられる。

ドアを開けると魔女のようなしわしわのおばさんがニコニコしていたのと同時に並べられている酒に目がいく。

 

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黒魔術か?

 

見たことない草木や生き物がアルコールに漬けられ、下には砂が沈殿している。

 

中でも一番パンチの効いたビジュアルのお酒をいただくことにした。

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蛇はともかく謎の草木にミールワームみたいな謎の虫、でっかいトカゲとムカデ。

コロコロしてる木の実みたいなのは虎の睾丸らしい。

 

滋養強壮よくばりセット。

 

嬉しそうにほほ笑む老婆が蓋を開け、コップに上澄み液をすくってくれたので少し味わったあと一気に流し込む。

度数は35~40度くらい。ほんのりと黒糖のような風味が鼻から抜ける。

いかんせん度数が高いので喉が熱い、老婆ニッコリ。

 

直後から体が猛烈に熱くなり、冷や汗が止まらない。凄まじい便意を我慢しながらゲストハウスのトイレへと駆け込む。気張っている間もジワジワと脂汗が垂れてきてオーナーさんも大笑い。

ただ出すものを出したらケロッと治ったのでそこまでヤバいものでもなかったのかと思う。

 

ナイトマーケットへ

 

なんやかんやしていると夜になったので、定番のナイトマーケットへ向かう。

 

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ラオスの物売りはとても穏やか。

ベトナムやタイのように喧騒とはかけ離れており、片言の日本語も聞こえてこない。

 

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何か食べようかと歩いていると日本人の女性と出会う。

 

 

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日本では小学校の教員をしているそうで、長期休暇で何度かラオスに来ているそうで、折角なので一緒に晩御飯を食べることにした。人との出会いもバックパックの醍醐味である。

 

ふたりであれ食べるなに食べると話していたら「TAKOYAKI」の文字が。

何を隠そう僕は大阪生まれ大阪育ち、悪い奴とたこ焼きは友達である。

ラオスって海に面してなくない?と怪しみながらの注文を、たこ焼き屋の少女が素敵な笑顔で受けてくれた。

 

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肝心のTAKOYAKIだがココナッツのパンケーキだった。無論タコさんは不在だ。

アメリカのSUSHIは寿司じゃない、日本のCHUKAは中国料理じゃない。イタリアにナポリタンなんてものはない。

そうだ、これは紛うことなきラオスのTAKOYAKIなのだ。と言い聞かせパンケーキを貪った。

 

流石にパンケーキを二人で分け合っても腹が満たされるはずもなく、もう少し何か食べようと歩いているとこんなものが。

 

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ジブリみを感じるビュッフェスタイルのお店だ。

15000KIP(約200円)でお皿に盛り放題という超破格さ。

ただ猛暑の東南アジアでいつから放置されてるか分からないうえに店の人らしき影が見当たらない。

宿のオーナーに聞いたところ、「あれ食べた旅人高確率で腹壊してるよ」とのこと。

食べても豚にはならないが、腹は壊すらしい。やたらと陰湿な千と千尋

 

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白人のニイちゃん、南無三。

 

 

次回、〈地獄のバス〉ベトナムハノイ